もみの木ブログ
産前産後トラブル②~痔~
こんにちは。鍼灸師の齋藤麻衣です。
今日は、痔についてのお話です。
産前産後トラブルの1つに痔が挙げられます。
臨月になるころには胎児が大きくなって腸を圧迫するため
血流が悪くなることから痔を引き起こします。
物理的な要因であるため、出産するまで症状が治まらないことが多いですが、
産院などに相談すると妊娠中でも使用できる軟膏を処方してくれます。
そういったものを上手に活用して少しでも痛みを緩和するとよいでしょう
ただ、妊娠中の痔を乗り越えたとしても、出産の際に強くいきむことで
痔や脱肛になる方も多いです…
ですので、産後、肛門の痛みや不快感でお悩みの方は意外に多いのです。
産後にできるおすすめなケアをいくつか紹介します!
産後でなくても、普段から痔にお困りの方へもおすすめです
①円座を使用する
物理的に肛門に刺激がないような環境つくりは大切です。
固い椅子に座ると痛いことが多いので、円座を使用しましょう。
バランスボールに座ったりすると楽なこともありますよ。
②軟膏を使用する
お風呂上りなど肛門を清潔にした後にワセリン、馬油などでケアしましょう。
肛門をやさしくマッサージするようにすると血流がよくなって痔の改善につながります。
③肛門を温める
おすすめなのは、ドライヤーの温風でやさしく温める方法です。
ドライヤーの温風で火傷をしないように注意してくださいね
肛門から20~30センチほど離して一番弱い風を当てるとよいですよ。
ドライヤーが怖い!という方は、ホッカイロでパンツ越しに温めるのもOK
鍼灸治療では棒灸といって棒状のお灸で肛門を温めたり、
頭のてっぺんにある百会(ひゃくえ)というツボに針を刺すと痔に効果があります。
しかし、痔の症状はデリケートな悩みであるため、なかなか自己申告しにくい症状です。
自分でできるケアを知っていたら皆さんの助けになるかなと思って記事を書いてみました
実は、私自身、産前産後でいぼ痔ができてしまっていたのですが、
ドライヤーの温風で血流がよくなってすっかり良くなりました。
固い便が出たり、ストレスを感じると再発してしまいますが、
そのたびに身体のケアをすることで改善しています
今回は産前産後に起こるトラブルという観点から紹介していますが、
痔は、普段の生活スタイル、仕事での姿勢、ストレスなどが大きく関係します。
私の経験上、座り仕事が多い人、中腰姿勢が多い人は気を付けてほしいです。
長時間同じような姿勢が続くとどうしても肛門付近の血流が悪くなりやすいです。
あと、ストレスを抱え込みやすい方は適度にストレス発散をしましょう。
過度なストレスから身体の機能が低下して痔を引き起こします
いろいろ書きましたが、ベースは健康的な食生活が大切です。
適度な水分を摂取して食物繊維をしっかり食べましょう
痔は意外と深刻な悩みだと思います!
悩みを解消して快適ライフを送りましょう